私は昔から、家具屋さんやインテリアショップを巡るのが好きで、気になる椅子があればとりあえず全部座ってみる。
高価なものでも「この値段にはどんな意味があるんだろう?」と体験したくなる性格です。
でも、海外ブランドのチェアはどうしてもしっくりこなかった。
20万円でも30万円でも、デザインが大きすぎたり、存在感が重すぎたりして、私の部屋には合わない気がしていました。
そんなある日、東京インテリアをぶらぶらしていたとき。
視界に飛び込んできたのは、どの角度から見ても完璧なフォルムのパーソナルチェア。
下部に空間があって重苦しくないのに、座ると全身を包み込む柔らかさ。
タグを見たら、まさかの カリモク。誇らしいメイドインジャパン。
オットマン込みで約30万円。衝動買いできる金額ではない。
でもその瞬間、私は確信していました。
「いつか必ず、この椅子を私の部屋に迎える日が来る」
それから1年。
投資信託が好調で、家族の状況も、自分のメンタルも安定していて、ふと気づいたんです。
「あ、今だ」
そこからの2か月間は、モデル選び・レザー選び・色選びの時間。
買うと決めてから最適解を導くこの期間が、いちばん楽しい。
最終的に、読書がしやすいように肘掛けのあるモデルに決めました。
ひとりで向かったショールーム。スタッフさんの丁寧な対応にうれしい気持ち。
心は決まっているからその場で注文しました。
受注生産なので1か月待ち。
でもその待つ時間さえも特別に感じて、ワクワクして待ちました。
1か月後、ついに我が家へザ・ファーストが到着。
部屋の真ん中に置いた瞬間、空気が変わりました。
「ああ、これは私の居場所だ」
自立と自由を象徴するような、静かで誇らしい買い物。
今では毎日、この椅子で読書したり、ぼーっとしたり。
自分のための時間が、以前よりずっと豊かになりました。

