私がバラにはまったはのは、もう25年前。
ピエール・ドゥ・ロンサールの圧倒的な美しさに心を奪われ、気づけば10種類ほど育てていました。
でも当時は消毒を全くしなかったので、春の花を楽しんだあとは黒星病でボロボロ。
それでもバラが好きで、庭に出るたびに胸が高鳴っていたのを覚えています。
白いパーゴラを発注し、ピエール・ドゥ・ロンサールとグラハムトーマスを誘引しました。
10年間、仕事と家事育児に追われる私の、バラ庭は癒しでした。
夫の単身赴任、子どもたちの反抗期、不登校。
自分の価値観が根底から揺さぶられるような10年間。
庭に向き合う余裕なんてなかった。
ただ毎日をこなすだけで精一杯だった時期です。
娘が大学を卒業し、私は仕事を辞めました。
そして静かに決めたんです。
「家族を信頼する。これからは、自分のために明るく、ご機嫌に生きる」
その決意が、私の人生をまた動かし始めました。
そんなとき、市内の園芸店でロサオリエンティスのバラに出会いました。
調べてみると、木村卓則さんという育種家が、高温多湿のアジアに適応した、美しくて病気に強いバラを次々と生み出しているらしい。
「これだ」
心の奥で、はっきりとスイッチが入った瞬間でした。
そこからはもう一直線。
バラの家で苗を注文し、土も肥料も全部バラの家のものに。
どんどん深みにハマり、気づけば20品種のバラオーナーに。
庭に出るたびに胸が弾む。
あの頃のワクワクが、また戻ってきたんです。
これからは、ゆっくりコーヒーを飲みながら庭で過ごしたい。
そのためには、ずっと願っていた“隣家からの目隠しフェンス”が必要。
最初はシンプレオでいいかなと思っていたけれど、調べれば調べるほど(買うと決めてからの徹底リサーチは私の至福タイム♡)、木目ラミネートのルシアスシリーズが気になり始める。
隣家側はアルミ色でもいいか…と思ったけれど、
逆の立場ならどう思う?
そう考えたら、やっぱり美しい木目で揃えたいと思い直しました。
大手よりも、社長の気持ちひとつで柔軟に対応してくれそうな近所の工務店へ。
震える気持ちで見積もりをお願いしました。
結果は――
願いがかなった。予想より安い見積もり。
ほんとうに嬉しかった。
工事費を勉強してくれたんだと思う。
ありがたくて胸がいっぱいになった。
夫も「良かったね」と喜んでくれた。
工務店さんから「今週末から工事に入れますよ」との連絡。
こういうこと、本当によくある。
腹をくくって動き出すと、
物事がスムーズに進み、
周りの人が味方してくれるように感じられる瞬間。
気持ちよくお支払いして、お互い笑顔。
これが本当の“良い買い物”だ。
あと一週間で、私の庭は美しい木目フェンスに囲まれる。
気兼ねなくガーデニングして、
バラを眺めて、
お茶を飲んで、
ゆっくり深呼吸できる空間になる。
待ちきれない。
長い時間を経て、ようやくここまで来た。
夢だったローズガーデンが、いよいよ形になる。

